私事になりますが、昨夜は「辻仁成」の引退LIVEを夫と見に行きました。
不思議ですね…何十年も前に離婚し、昨年亡くなった元夫はECHOESの大ファンでした。
大学生の頃です。
そして、私は早期退職を考えている現夫と辻仁成さんのLIVEを見に行ったわけです。
辻仁成さんもまさに、まだまだ引退には早すぎると言われる年齢でしょうが、
彼の中での美学があり、哲学があり、そして「終わり」を決めたのだと思います。
私は、LIVEの最初からずっと泣きっぱなしで彼の色々あった人生と
私にも、色々あった人生を思い出してしまって
そして、その人の打ち込んできたものの「区切り」を見届けるのは、本当に美しいものでした。
私も「絶望」を知っている人間です。
絶望の時に、救ってくれる人もいれば、更に嫌がらせをしてくる人もいます。
傷口に塩を塗られるような、そんなことを私はされた気がします。
辛かったけれど、
泣き言も言いたかったけれど、
それよりも、その嫌がらせをしてきた人には直接伝えました。
そして私なりに「バッサリ」と切ることにしました。
私の知っている「絶望」より怖いものなど何もないのですから…
私は「辻仁成」と言う人間の、ちゃんと傷付いて、立ち上がって、笑っている…
そんな姿が美しく思えるのです。
少なくとも彼は人に嫌な事をされる側の人間で、そこにとことん疲れ、そしてノルマンディーのあの海を選んだのだと
思いました。
彼の決めたゴール。
今日は、とても個人的なブログになってしまいました。
本当に素晴らしい、最後の最後まで愛に溢れ
みんなの人生を「肯定」してくれた「辻仁成」に
手が痛くなるほどの拍手、のどが痛くなるほどの歓声、
そして止まらない涙を送りました。
最後の最後に歌ってくれた「アンカーマン」の歌詞の一部と共に…
決められたゴールはいらない
僕はまだ疲れちゃいない
決められたコースを飛び出した
この街のアンカーマン
決められたルールに背を向け
この街のアンカーマン
陽子